時計のローマ数字の“4”|香珈房Blog     

2021年2月5日金曜日

時計のローマ数字の“4”

 立春を迎え、時折緩む寒さに春を感じる(感じたい)今日このごろ。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。


当店の壁にかかっている時計。

これですね

4時のところの文字盤表記が“IIII”になっていますね。

でも、本来ローマ数字の4は“Ⅳ”ではないでしょうか。

Ⅳじゃない?

某時計メーカーさんのサイトを見てみますと、ローマ数字を使った時計の文字盤の4時の位置に“IIII”と表示されることがある理由には諸説あることが書かれていました。

  • 14世紀後半、フランスのシャルル5世が「自分の称号5から1を引くIVは縁起が悪い」といって「IV」を「IIII」に変えさせたという説。
  • 14世紀末に作られた最初期のウェルズ大聖堂(イギリス)の時計にIIIIが使われ、その後それが伝統となったという説。
  • “IV”は6の“VI”と見分けにくく、さらに“IIII”は左右対称位置にあるVIIIとバランスもいいと考えられたという説。
  • ヨーロッパ中世の17世紀頃までは、IVよりもIIIIと表記するほうが一般的だったという説。

などさまざまな説があるそうです。

それにしても、理由がはっきりしていないのに現在でも時計に“IIII”が使われることが多々あるということは、やっぱり特に違和感なくしっくりくるし見やすいっていうことなんでしょうかね。

これまであまり意識して見ることはありませんでしたが、今後ローマ数字表記の時計を見つけた際には、4のところを何気にチェックしてしまいそうですね。