春の心はのどけからまし|香珈房Blog     

2019年4月12日金曜日

春の心はのどけからまし

ここのところ4月とは思えない気候でしたが、
今日は春らしくなりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

この前の週末はちょうど天気が良かったので、花見などされた方も多かったのではないでしょうか。

私は、今年は(今年も?)のんびり花見の時間はなさそうなので、通りがかりの桜をみて気分だけでも味わった感じに。

郡家本町の福祉施設。
外回りのフェンス沿いにたくさんの桜が。
先日通ったとき満開だったので、
立ち止まってパシャリ。

芥川沿いの河川敷公園。
ここも通りがかり。

さて、古今和歌集に「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」という歌があります。

「世の中に桜が無ければ、花が散るかと心配したり、名残を惜しんだりすることもなく、人の心はのんびりとするだろう」という意味で、人の心を何か騒ぎ立てる桜の持つ力、素晴らしさを伝えている句なんだそうです。

でも、いわゆる大勢でやる騒がしい花見が苦手な私としては、桜が持つ力うんぬんより、この歌を詠んだ在原業平(ありわらのなりひら)もそういう花見が苦手、あるいは花見の幹事を命じられるポジションだったりして、「あーあ、世の中に桜さえなかったらなぁ~。春も静かでストレスフリー。全くのどけからましだわ~」などど言っている様子が浮かんでしまいます。

ま、勝手な想像なんですけどね。
暗にそんな意味も込められていないか、本人に聞いてみたい気もします。