納豆って、日本だけじゃないんですね。|香珈房Blog     

2016年6月5日日曜日

納豆って、日本だけじゃないんですね。


生豆のハンドピック作業をしているときは超絶に孤独なので、よくポッドキャストなどを聞きながら作業をしています。
先日、あるポッドキャストの番組にノンフィクション作家の高野秀行さんが出ておられて納豆の話をされてました。

それが結構面白かった。

いろんな国で食べられている納豆

納豆は日本が発祥で日本でしか食べられていない印象ではないでしょうか。

でも違うんですね。

中国から東南アジア、そしてヒマラヤにかけて広い地域で食べられているんだそうです。(高野さんが確認したのは7か国、さらに朝鮮半島にもありますし、バングラデシュやカンボジアでも食べられているということで、さらに増えるだろうと話しておられました)

大体、内陸の山深いところで食べられているところが多いそうです。海や大きな川が遠く、調味料やたんぱく源がないところで、 ”だし”と”たんぱく源”の両方を兼ね備えた納豆がそれぞれの土地で作られ食べられるようになったのではないかということでした。

納豆の食べ方いろいろ

また、日本人はほぼご飯にかけて食べるくらいしかイメージしませんが、他の国だと「そういう食べ方もする」くらいの認識で、他にもいろんな食べ方をするそうです。

例えば、納豆をつぶして煎餅状に平たくし干して乾燥させたものを火であぶったり油で揚げて食べたり、またそれを細かく砕いて川海苔と一緒に混ぜてディップをつくり、そこに生野菜や茹でた野菜をつけて食べたりもするそうです。
これらは日本にはない食べ方だけど、味は”ザ・和食”な感じだそうです。確かにおいしそう。

また、ネパールではグンドゥルックという野菜を乾燥発酵させた食品に納豆を和えてよくたべるんだそうです。ご飯のお供にはもちろん旅行に行く際、携帯食として持っていくとのこと。(日本人が海外に行くとき醤油や梅干しを持って行くみたいに)

なんだか、日本人よりよっぽど納豆愛が深い気がしますね。

日本は納豆後進国?

高野さんが日本に住んでいるミャンマーの方に「日本の納豆はどうですか?」と尋ねると「おいしいはおいしいけど、味も食べ方も一つしかないからね・・・私たちは納豆を生だけでなく、煮物にも入れるし干して焼いたりあぶったり、粉にしてふりかけにしたりチャーハンにしたりニンニクを入れたりショウガを入れたり・・・いろんな食べ方や味があるんですよ」みたいに言われたそうです。

なんか勝手に納豆は日本の物と思い込んでいたからでしょうか。
じんわり込み上げてくる敗北感(笑)

奥深きアジア納豆の世界

他にも、納豆菌は藁の中だけにいるのではなくそこら中に存在することや、日本で納豆をご飯にかける習慣は実は幕末くらいからで、それ以前は納豆汁にして食べるのが主流だったことなど、興味深い話がたくさんありました。

高野さんの本「謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉」の宣伝で来られていたようですが、かなり興味をそそられました。

今度読んでみようかな、覚えていれば(^^;