オブラートに包む|香珈房Blog     

2018年10月26日金曜日

オブラートに包む

今朝はちょっと寒かったですね。
みなさま、風邪にはお気を付けくださいませ。

さて、タイトルにある「オブラート」

そう、こういうやつ

小さい子供の頃、風邪をひいたときなどに、飲みにくい粉薬をオブラートで包んでもらって飲んだというのは、誰にでも記憶にあるのではと思っていたのですが、最近の若い人は知らない人も多いと聞いてちょっと驚きました。薬を飲みやすくする方法が増えたのが原因みたいです。

ある意味仕方のないことですが、慣用句としての「オブラートに包む」という表現が正確に伝わらない時代になってきたということは、なかなかどうして、一抹の寂しさを覚えます。

それでふと思い立ち、「オブラートで包む」の意味を調べてみました。そこには「相手を刺激しないため、直接的な表現を避け、遠回しな言い方をする」と書かれていました。

確かに意味はそうなんだけど、なんだかちょっと違う気が私にはしました。「オブラートで包む」という語が持つイメージは、やっぱり母親が粉薬を包んでくれて、熱が出て寝ているちいさな子供の体を起こし支えて飲ませているような、そんなイメージではないでしょうか。ですから単に「相手を刺激しないため」というより「相手のために伝えなければならないことを、とりわけ直接的に伝えると相手が受け入れがたく思うであろう場合に、言葉を選んで柔らかな表現を用いる」みたいな、相手への「気遣い」や「愛情」のニュアンスのあるイディオムではないかなぁと思うわけです。ま、この説明自体長くて回りくどいかもしれませんが。

言葉は時代とともに変化するとはいえ、言葉の持つ背景やニュアンスが失われていくのは、やっぱりちょっと残念だなと感じた出来事でした。

あーあ、久しぶりにボンタンアメ食べたくなった。←そっちかい!


 オブラートといえばもう一つすぐに思い浮かぶのがこれ。


こんなのもあるんだそうです。知らんかった。
もちろん、オブラートに包まれています。