麻に連るる蓬|香珈房Blog     

2014年6月6日金曜日

麻に連るる蓬

喫茶店経営関係の昔の資料を何気に見ていたら、

鎌倉時代の説話集「十訓抄」
に触れているものがありました。

その中の「麻に連るる蓬」という話なのですが、

意味としては

本来は曲がりやすい蓬でも、
茎がまっすぐに伸びる麻の中で育てば、
まっすぐに伸びていく。
同様に人間も、
善良な人や徳のある人と交われば、
おのずと感化されて自然に徳が備わってくる。

ということだそうです。


同じ意味の別の格言を思い起こされる方もおられるかと思います。

ただ、

この訓話を残した人の

自然の中から物事の真理を見出す
観察力というか
発想というか
表現力というか

純粋にすごいなぁと。


どうやったら身に付くんでしょうね。

ちょっと本気で思いはするんですが。



この間当店のアイスコーヒーを飲んで、

「アイスだけどホッとしますね〜」

というお客さんの一言に

「お、今日一の名言でましたねー(^^♪」

なーんて言っちゃってる私には、
一生身に付かないんじゃないかと思う次第で。